3月18日

事務的アナウンス

4月6日から19日まで一時帰国します。
ご用のある方はぜひ連絡ください。
旧携帯のアドレスはトラブルがありまして、PCのアドレスにご一報してください。


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午前

日本に帰る前のデータ整理。わたしは無精者。つけがまわってきた。写真のデータだけでDVD4G×4枚になりそうだ。
日の出が早くなってきた。8時に明るくなる。

留学半期を思い出す。われながらベルギー生活だったと思う。12月までにアムステルダム、パリ、バルセロナなどめぼしい都市は週末を利用して旅行した。ブリュッセルから1時間で主要都市をまわることができる。
1月、2月と雨・雪続き。プチひきこもり生活をはじめて体験した。私の場合は日本滞在時にはありえなかった。プチうつを経験した。
2月の学校の休み期間、他の生徒が自国に帰っている間は非常にさみしくて、部屋に閉じこもっていた。こわくて外に出ることができなかった。どこかのコラムニストが1月16日、ブリュッセルで「うつ前線」を観測したらしい。
インターンシップフォリオ送りをするものの、どこからも返事が来ず、拍車をかけるように世の中不景気のニュース。就職難。デプレッション

3月に入り突然、青空が広がり始めた。今日は夜7時まで明るい。
道を歩く人の表情も笑顔が見られるようになった。
グランプラスにおじさんが花を売りにくるようになった。
傘はもういらない。


午後

青天の中、授業に出席するアホは自分を含めて4人。
教授は怒り狂う。4人もいれば授業が成り立つと思うのだが。テンションはあがらないというのは理解できる。


ベルギー友人の誕生会をイクセル地区のカフェで。
イラストレータや広告関係の人が5,6人集まる。中にはミュージシャンも。
ベルギーは都市自体が小さいからいろんな職種の人がお互いに顔なじみらしい。カフェに集まって、ビールを片手に語らう。
小さな情報交換の場。オーストラリアの大学を16で卒業し、セントルーカスで建築を4年やり、その後トヨタ6年働き、現在は広告業やっている。ほんとかよ、と思うのだが、生き馬の目を抜くような人生を送る28歳がいるかたわら、ラカンブラ(ベルギー1の芸術大学)を卒業後はカフェでバイトしながら翻訳学校に通い、マスターのチャンスを狙っている28歳もいる。

多くは経済危機に翻弄されるが、それぞれ自分のペースでやっていく人もいる。


何を話すわけではないが、カフェで人と話すのが楽しい。気が合えばその人のウエブサイトをみたり展覧会を見に行く。
お気にのカフェをみつけて通うとなにかしら発見がある。今日の昼は思い切ってカフェを変えてみた。なんとはなしだが、インテリア、メニュー表、食べ物の出し方が全く違う。
家具も壁もピカピカではないが、ボトルを1つ1つの棚に色ごとで並べたり、サイズごとで並べたり。番地プレートを店の中に額縁と並んで飾ったり。パンの味も今日のはしっとりした丸パンで、かんだ瞬間にぱっと雑穀の風味が広がった。ホットチョコレートも店によって、チョコチップとミルクを別々にいれてだすところもあれば、チュッパちゃぷすのようにスティっクの先端に丸いチョコをさしてあたたかいミルクにつけこむのもある。
カフェもフラミッシュパートとフランス語圏との店があり、店員と顧客をみればわかる。警察官がよく出入りするのはフラミッシュパート。フランス語圏のカフェの方がおしゃべり好きなひとが集まっている感じがして個人的に好きです。
一概にはいえないが、カフェ文化もフラミッシュの方が閉鎖的な印象がする。