World Cities

“Urban Age”
50%以上の人口が都市に住む、 都市の集りとしての世界(a world of cities)の時代である。今日では集中と分散が顕著にあらわれてきている。


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“world cities /global cities”
World cities /global cities は広域にデータ、経済、文化などが交わりあらゆるものを組織化している中心点を指す。World かつglobal な都市としてLondon, NY, Tokyo, Paris, Hong Kongなどがあげられる。
研究の背景は、1つは多国籍企業本部など組織の中枢部が特定の都市に過剰集中していること。2つ目はネットワーク化により場所性を選ばなくなったことだ。World cityは人口が大きく知名度が高い都市、Global cityは国際的に発信するために生産するサービス(APS: advanced producer services)を行う企業が集中している都市。必ずしも首都とはかぎらない。Global cityと network、点と線の結びつきの強さ、多さできめられている。
フランクフルトの中心部は金融をはじめとしたグローバル企業があつまる。その周囲の街との接点は弱いが、東京・NY・ロンドンなどとのリンクが強いので、global cityといえる。

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“Global north” 都市システム
国の枠組みを超えたグローバル化とネットワーク社会を考慮すると、都市個数を限定しシステムを集約することと”world city”の再読をした。Saskia Sassen の”the Global City”によると点(”world city”)がいかに重要で、点の性質や線との関係性を探るのがキーであると述べる。

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ふむふむなるほど、と納得するが、抽象的でよくわからない。
そこでGaWCという組織(先生はそこから派遣された博士)はSassenをベースにおいて具体的なデータや広告を分析しみえるものをまた図式・数式化している。

“global north” 都市の結果
結局北側ではどうなったの?というと貧民街の豪邸建設(gentrification)、収入の不均衡(Income Polarization)、労働者の移動(migration)、中心のオフィス街/外周の工場化(professional Polarization)が顕著になってきた。NYは移民受け入れ数年間10万人、一方マニラは1994年に70万人が国を出た。優秀な人材をまわすこと(high-skilled migration)がグローバル化の発展に通じ、都市の低賃金労働者(low-skilled migration)の都市過剰集中が都市問題をひきおこしている。移民の流出入に関しては国を越えて動きと人数を限定していく必要がある。



migration


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“global south” 都市の結果

(略)
スラムの例は限りなく多く、地域、民族に応じて種類もさまざま。政策はほとんどなく失敗が多い。
都市計画者からみれば都市のガン(cancer)だが、スラムには暗黙の了解がありコミュニティシステムが根強い。原始的に「都市に住む」を考えると、学べるところが多いのかもしれない。

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Brussels をcase studyしたKestelootの論を通じてWorld cityをみる。
Brusselsはヨーロッパ規模の世界都市へと発展し、現在ではEU & NATO, EU institutionの強化、EUHQの上昇にいたっている。Brussels の影響(consequences)はいったい何であろうか?

Keestelootは、Brussselsの都市構造は80年代以前に形づくられ、時代ごとにJob market, Housing marketの2極化した都市に焦点をあてて追っていった。
Fordist era(1945−73)、Crisis of Fordism(73−80)、Post Fordism growth as a World city(80−今)の3つに分けた。問題解決に必要なものはなんであろうか?
・Fordist era(1945−73)
Poor housing problemは残されたまま、富裕層の田園都市化(suburbanisation)が重要視された。都市の空洞化(inner city becomes empty)と移民の都市集中(filled with immigrants)を促した。
・Crisis of Fordism(73−80)
経済成長とsuburban化が頭打ちになり、都市では労働者と移民が過剰になる。
・Post Fordism growth as a World city(80−今)
Job marketではlow-skilled imigrantsの増加は社会活性化にあまり貢献せず、圧倒的に移民がベルギー人口を押し、Housing marketでは欧米人の居住地域と地中海移民街が ブリュッセルの多極化をもたらしている。


ブリュッセル中心部に大きく移民エリア、小規模なオフィス街、縁側に集中するヨーロッパ企業、周辺部の工場地帯。

貧民街の高級住宅化(gentiははたして問題解決になるのか?南米の都市計画(the "Foruth world" cities , Cambadia)、


右半分は移民+工場の貧民街、左半分は森に囲まれたヨーロッパ集合住宅街