パリ

金、土、日の週末を利用してパリにいってきた。
オースミップパリ組のpondeさんの寮にお世話になりました。

パリ組は前半スタジオ提出のためか、みな学校が本格的になっており忙しそうだった。のんびり屋のブリュッセルからしてみると、少しうらやましい。特にコルビジェの講座とスケッチの課外授業があるのはさすがフランス。
ブリュッセルは都市問題と歴史・地理を重要視しており自分の興味にあっているが、芸術や工学・哲学に欠けているのが難点である。
東大は、特別講義のように一流の方の話を直接伺えるのはとても貴重だし、設計・計画・理論の環境にめぐまれていると再認識した。
日本は鎖国的であるから世界状勢や芸術に鈍感である。こっちにきて移民問題に関心をもつようになった。


写真のバッテリーをわすれたために画像省略。


<パリ1日目>
午前着。パリのガレ・デ・ノード、鉄の細い柱にフリルの装飾、ガラスの大屋根。
写真はpondeさんから拝借。

そして白黒はずるいとpondeさん。たしかに見栄えがする。

タリスやTGVのホームはひかえめな装飾に軽やかな大天井、縦横無尽に歩く人々、都会らしく素敵な駅である。しかしきらびやかさではアントワープのほうが遥かに上で迫力がある。
ブリュッセルの北駅やT&T(移民を受け入れる旧駅)のほうが度重なる増改築の経過からメタル建築の歴史をみるのにおもしろいだろう。
地下鉄やトラムなどブリュッセルのほうが交通の利便性もよい。


夕方念願のポンピドゥに。例のオレンジ色のエスカレータで最上階までいき、国立近代美術館と広場を体感した。


<2日目>
朝、友人とラヴィレット公園を散歩した。
午後はジャンヌーベルのアラブ世界研究所へ。外壁のカメラの絞りのようなダイヤフラムを装備した窓の集まりは内部の光空間を調整しておりきれい。太陽光の強さに反応してポンプが歯車に伝わりシャッターが絞られる、おもしろい仕掛け。


夕方ガルニエのオペラ座へ。エトワールなどDVDで見ていたものだから、最も感動した建築。ノートルダムは内部の感動があったのに対し、オペラ座ファサードの一部が見えた時点ですでに躍動感があった。
建物の評価、とくにファサードにおいては個人の先入観、知識、体験が非常に反映される。自分のノートルダムのスケッチを見返すと、教会建築において内部にとくに感動したのは光体験からきたものが8割だと思う。彫刻は由来を聞かなければ意識しない。教会の神聖さは文字や絵は知識を補わないと伝わらない。ステンドグラスの色使い・光の量・質は共通言語だとと感じた。「のだめ」で千秋がパリの夜景に酔いしびれている中、のだめが秋葉原のネオンのほうがずっときれいと文句をいったのを思い出した。

<3日目>
午前中バスティード、マレ地区を散歩した。
最後にポンピドゥの図書館へ。