スタジオ初日

スタジオ初日は生徒がほぼ全員時間きっちりに来ているにも関わらず、先生が遅れる、講義の準備が整わないなどの理由で約1時間遅れでスタートし、1時間延長する。日本では考えられない。
スタジオは前半、大野先生のJAふぁいばーシティをチャプターごとに要約し読書会して理解を深め、ブリュッセルの運河沿いに敷地を選定し、チームでリサーチをする。この分析に3か月強も費やす。この授業と並行して明日からマッピングの講義が開講される。こっちでは敷地の情報をどれだけ集めたかということより、その素材をいかにプレゼンする過程こそが分析としているようである。例として、アーバンスケールの分析表現法に平面や鳥瞰図以外に断面やテキストで都市を説明する。1つの絵に対して、1つのテーマ。プレゼンが不得手なので、この課題には期待。
チームは、私をふくめて女の子3人。西欧からスペイン人と東欧からポーランド人の多国籍チーム。それぞれのバックグラウンドが違うであろうから、これからの議論が楽しみである。とりあえず水曜日に運河をひたすら歩くということに決まった。

午後の講義は20分待って、ベルギー人の友人から休講だと告げられる。授業管理に疑問を抱く。

夕方はあれいちゃんの家でごはんづくり。自宅はシェアキッチンかつ一人暮らしだと食材が余ってしまう。
野菜を食べたくなるとお邪魔し、勝手に料理をつくる。今日の献立は、いんげんとポテトのジャーマン風、とお肉とピーマンたまねぎのワイン煮込み。


家についてメールチェックすると、同研究室の留学生からのメール。彼女は1年前に東大駒場ロッジに入居したが今年からルームを探しており、ついに見つけたとのこと。2週間たってもまだ落ち着かずストレスらしい。1年間東京に住んでのちであってもつらいのだから、はじめての家探しと引っ越しはそれなりにストレスなのかもしれない。胸中察する。日本に比べて賃貸探しはそれほど難しくはないが、地域区役所へのアコモデーション届や大使館へのヴィザ申請、学校への住居届、定期券などをフランス語、英語それぞれでやってきたことを思い返しては、がんばったな自分ひとりで感心。