AUSUMIP本に取り組む前に、留学の準備、学校、インターンアプライのことなどを思い返す日曜日。明日から初海外インターンはじめるので緊張します。

簡単に留学・インターンで心掛けたことをまとめました。
留学・もしくはインターンを考えている人の参考になれば幸いです。

―留学のポイントとしては

1.留学目的、プログラム探し
2.他にやりたいことがあれば自分から動いて探す。



インターンのポイントは
1.インターンの興味を周りに言う。
2.むこうの受け入れ態勢、情報をあつめる。
3.交渉
4.結果を周りに伝え、お礼。



以下、長文。


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次期AUSMIP生の募集があったそうですね。

わたしはAUSMIPの制度で留学しています。

AUSMIPがECの高等教育分野での国際連携プロジェクト(2001〜2005年に予算をつけた88個のプロジェクト)の中の8つのGood Practicesに選ばれたそうですね。AUSMIPはArchitecture & Urbanism Student Mobility Improvement Programの略です。
エラスムスという、EU国内の留学は盛んですが日本とEU間の交換留学はなかなか。受け入れ先があらかじめ絞られている上に、半年の準備で10か月いける機会はめったにないので、応募資格に適している方はおすすめします。


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インターンですが、留学のプログラムには含まれていません。やりたければ自分で探す。ベルギーはスタジオチーム設計ですが、日本ほど討論はありません。
個人的に事務所の様子をみないとその国の建築デザイン、アプローチがわからないと思ったのでアプライしました。2学期の授業では、それぞれのお国の事務所の運営・経営方法について比較調査します。日本に比べ、海外・とくにベルギーではとてもストリクトになんでもきめられています。


以前ベルギーで働く友人の事務所XVDGをみせていただきました。
ロジェ近く、ブリュッセルのオフィス街大通りに面したビルの1階となぜか5階(だったかな?)にあります。有名な個人事務所にもかかわらず朝早く始まり夜6時にはきりあげる。夜中まで働かない。会社に近い。
ベルギーではインターンは厳しくて、日本のようにオープンデスクがあまりありません。学生は雇わない。ただで働けるとこもあるらしいけど、規制が厳しくなっているからそういうところはルーズな事務所の可能性が高いのであまりお勧めしません。アジア人、東欧人はとくに安い賃金、低条件、契約書なしで働いていたりしますが、のちのち問題になるらしいので初めにそのあたりを先方と交渉しきちっと整理したほうがよいでしょう。
ウィーンの友人は学部時代に学校外の時間に事務所でインターンし、月々10万円近く稼いでいたらしい。



日本にいたときは、制度や規則、契約書なんてあとで見ればいいやとおもっていたのですが、こちらは労働・金銭取引は契約社会です。ただで働いてもいいから事務所で勉強させてください!と頼みましたが、ベルギーではいい顔されませんでした。


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履歴書、ポートフォリオをつくって、「わたしは〜ができるから、こういうことであなたの役に立ちますよ」とプロモートします。「そのうえで、こういうことに興味をもっています。」と興味のある分野をいって形をみせれば、了解してくれます。

あと、インターンしたいと思っているときは、業種にかぎらず周りのひとに伝えるといいですよ。相手の経験談聞くとおもしろい。ヨーロッパは売り込みの世界だから、どんな人もポートフォリオをもってる。団に所属していないダンサーは自分でDVDを刷って冊子もつくって、劇場やスポンサーを探すみたい。

(余談)
最近ギャラリー・個展にいって主催者に話を聞くのが楽しいです。
話にうまくのって、スケッチブックみせて、というと快く見せてくれます。
面談のときにフォリオ以外にスケッチブックをみせて、普段何してるのか、何考えてアイディアだしているのかの過程をみせるのが相手には一番伝わりやすいと思う。ブリュッセルの通りを歩いているときに粘土人形のスタジオ・ギャラリーがあった。キャベツのスカートはいた太ったおばさんの人形で、笑った顔が印象的でした。どんな人がつくってるんだろう?中に入ると、なんとやせたきれいな女性でした。スケッチブックをみせてもらうと、キャベツおばさんだけでも5枚くらいのスケッチがあった。頭の中におばさんが踊りながらあらわれたそうです。忘れないうちに急いで描きとめなきゃとおもってやっているうちに、粘土の形になったそうです。なんじゃそりゃ、というかんじですが、絵をみるとなんか説得力があります。

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就活はやっているときはストレスですが、経験としては楽しいです。ポートフォリオとして形になってあらわれるとうれしい。過程をきちんと残しておくとのちのち思い出になります。

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わたしは1月から2月まで履歴書、ポートフォリオをつくり、おもいつくところに送って、ベルギーの先生に推薦状をかいてもらいました。不景気のためか3月まで返事なしか断られました。しつこく出して4月にやっと返事をうけとりました。こちらの先生、このサイトにお世話になりました。jobsearch.about.com/od/thankyouletters/a/sample...


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履歴書、ポートフォリオ、プレゼンはストレスだけれども、経験すると楽しいですよ。結果がどうであれ、事務所の様子、国・所のシステムの違い、人柄とかいろいろとみえて勉強になります。